プロローグ〜俺は足の速さを求める〜

神秘的な雰囲気が漂い
神社の様な建物の中、俺は今「神」と話している。

「え?魔剣?いらないですよそんなもの」

「そ、そう言われてものぉ...」

とりあえず何があったか説明しよう。
それは昨日...ぐらいのこと、なのか?
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「よっしゃぁ入った!」

俺はバスケ部に所属していたちょっとテンションの高い学生だった。
いつも入らないシュートがこの日は面白いぐらい入る。

「これハーフラインからでも入るんじゃね?」

「いやぁ無理だろ」

そう言って来た友達、「ケイ」

「いやいや。今日の俺は絶好調だ!入る気しかしねぇ!!」

「言うなぁ、じゃあやってみろよ」

「言われなくてもやってやるよ。おりゃあ!!」

スパッ...

「入った...」

「おいユウ...お前帰り道交通事故に気を付けろよ」

言い忘れてたな、俺の名前はユウだ。

「おいてめぇそれはどういうことだ」

「そのまんまだ」

「んだと??」

ゴオオオオオオッ

「...おいケイ...この音なんだ?」

「いや?知らね」

「なんか嫌な予...ッッ!?」

ズッドオオオオン!!!

「ゴホッゴホッ...な、なんだ...っておいユウ!!大丈夫か!!返事をしろ!!ユウ!!誰か救急車を!!」

隕石。そう、隕石が突然部活中の俺に降ってきた。
おかしいだろ。隕石が自分に落ちる確率なんて160万分の1だぞ?
まぁいい。そんな感じで俺は死んだ...そして

「神様...異世界転生するのはいいんですが...その世界にステータスの概念はありますか」

「ん?あぁ、あるとも。ステータスプレートというものがあるからのぉ」

「そのステータスの中に速度はありますか?」

「スピードという項目であるぞ?」

よし。実は俺、生きている時に異世界転生したときのためにイメトレしていたのだ。そのため、欲しい能力も決めてある。

「じゃあ神様。俺のステータスをスピードだけ、カンストさせてください」

「ま、魔剣とか神器とか絶対的なステータスとかはいらんのか...」

「いらないです。とにかく足を速くしてください」

「わ、わかった。じゃが、お主に隕石が当たったのはワシのミスなんじゃ、もう一つぐらい頼んでくれんかの...」

「ん〜じゃあ、転生後に超美少女と仲間になる様な縁をください」

「うむ。わかった。お主にスピードのカンストと縁を授けよう。では、行くが良い」

「ありがとうございます...ちなみにどこから行くんですか?」

「そこの鳥居からじゃ。じゃあの。また会える日を楽しみにしてるぞ?」

「はい。さようなら」

よし!これから、俺のスピードライフの始まりだ!!
今いくぞ異世界!!俺のスピードに驚愕するがいい!!