「ここがギルドか......」
大きな木製の建物の看板には、冒険者ギルド総本部と書いてある。
「ユカ。準備は良いか?」
「う、うん。なななにかあったら助けてね?」
何その可愛い仕草。こういう状況じゃないと見れないよな......
「もちろんだ。任せろ」
ここはカッコよく決める!!
「でもユウキってあんまり筋肉ないよね」
「す、すみませんね!弱そうで!」
台無し!!
緊張が解けた様なので早速ギルドに入った。
中は酒場の様になっていて、ごっついおじさん達が屯していた。
すると一番避けたかった事態が起こってしまった。
「おい嬢ちゃん見慣れない顔だなぁ。ちょっと俺たちと良いことしようぜ?」
おいおい。マジかよ......頼むからやめてくれ。
「嫌です」
なんかもうちょい言い方あったろうが!!それじゃあかえって挑発しちゃうだろ!?
「あぁ??弱いくせに生意気言ってんじゃねぇ!!」
「ッッ!?」
起こった男がユカの腕を掴......
「待て!!」
む前に俺が男の腕を掴んだ。
あぁやべぇもうちょっとやり方あっただろ俺......
くそっ!ユカを守るためだ!やってやる!!
「その娘は俺の恋人だ。手ぇ出すんじゃねぇ」
やばいやばい威圧的に言っちゃったよ......
おい。ユカ。何照れてんだ。結構な危機だぞ今。
「ハッ!てめぇみたいなヒョロガキに何ができるんだ?雑魚が」
その一言で俺の額に青筋が浮かぶ。
「あ?お前。誰がヒョロガキや?」
「お前しかいねぇだろう”もやし”が!」
ふふふ......落ち着け俺。今はユカを守ることが最優先だ。
「とにかく、俺の彼女に手を出すんじゃない」
「すまんが可愛い女を目の前にして手を出さないわけにはいかねぇな」
はぁ。一筋縄じゃいかねぇか。
「ね、ねぇユウキ。相手しなくても良いよ?逃げよう?私のことは良いから......」
うん。ユカその手もあるな。だがしかし!
「ごめんユカ。彼女一人守れない様じゃあ男の名が廃る。逃げるのは嫌だ」
その言葉にユカは呆れた様な表情をした後、少し後ろに下がった。
もうどっちが守られてんだか......ありがとな。
「ほぅ。おいお前。さっきヒョロガキと言ったが、根性はあるみてぇだな。名前は?」
「これから殴り合うかもしれない奴に名前をか?俺の名前はユウキだ。お前は?」
「俺はヤガイ。さぁその女を賭けて勝負だ」
「残念。俺は賭けてない。ユカは俺のだ」
そう何があっても渡すわけにはいかない。
「じゃあ俺は奪う側だな」
「長ったらしいな。来んなら来いやヤガイ」
「へっ。あぁ今行ってやるよ!!」
俺が挑発するとヤガイが走り込んできた。
飛んできた拳を避けたらあることに気がついた。
…...なんか遅くね?
おそらくスキルか何かのおかげだろう。
だがこれなら勝てる!!
「遅いぞ」
殴ってきたヤガイが体勢を立て直す前に横に回り込み、腹に膝蹴りを入れた。
「カハッ!?」
そのままヤガイは倒れ込んだ。
俺はドヤ顔で言った。
「言ったろ?彼女のためなら俺は負けない」
決まったあああああああああ!!カッコよく行ったあああああ!!
「ハハッ。ゴホッゴホッ。負けだ負け。お前はつえぇよユウキ」
「あんがと」
俺はヤガイに手を伸ばた。
その手をガシッと掴み、立ち上がった後俺と握手を交わした。
「なにか困ったら頼ってくれ。お前はもうダチだ。よろしくな」
「あぁ。そうだな」
俺たちが熱い友情を交わしていると、ほったらかしにされたユカが割り込んできた。
「ちょっと。私を置いておかないで」
「あ、すまんすまん」
ユカは俺が謝った後、ほんのり顔を赤くして言った。
「でも、カッコ良かったよ。守ってくれてありがとう」
「......おう」
な、なんだよ。そう言われると照れるじゃねぇか。
「......ユカは俺のだ」
ボソリ。とユカがカッコよく言った。
嗚呼......思い返すと......
「恥ずかしいいいいいいいいいいい!!!!」
俺は頭を抱えて恥ずかしさを紛らわすために叫んだ。
そんな俺にヤガイが一言。
「カッコ良かったぞ。あれは惚れる」
追い討ち。
「うわあああああああああああああ!!!!」
俺はそのまま近くの机に突っ伏した。
大きな木製の建物の看板には、冒険者ギルド総本部と書いてある。
「ユカ。準備は良いか?」
「う、うん。なななにかあったら助けてね?」
何その可愛い仕草。こういう状況じゃないと見れないよな......
「もちろんだ。任せろ」
ここはカッコよく決める!!
「でもユウキってあんまり筋肉ないよね」
「す、すみませんね!弱そうで!」
台無し!!
緊張が解けた様なので早速ギルドに入った。
中は酒場の様になっていて、ごっついおじさん達が屯していた。
すると一番避けたかった事態が起こってしまった。
「おい嬢ちゃん見慣れない顔だなぁ。ちょっと俺たちと良いことしようぜ?」
おいおい。マジかよ......頼むからやめてくれ。
「嫌です」
なんかもうちょい言い方あったろうが!!それじゃあかえって挑発しちゃうだろ!?
「あぁ??弱いくせに生意気言ってんじゃねぇ!!」
「ッッ!?」
起こった男がユカの腕を掴......
「待て!!」
む前に俺が男の腕を掴んだ。
あぁやべぇもうちょっとやり方あっただろ俺......
くそっ!ユカを守るためだ!やってやる!!
「その娘は俺の恋人だ。手ぇ出すんじゃねぇ」
やばいやばい威圧的に言っちゃったよ......
おい。ユカ。何照れてんだ。結構な危機だぞ今。
「ハッ!てめぇみたいなヒョロガキに何ができるんだ?雑魚が」
その一言で俺の額に青筋が浮かぶ。
「あ?お前。誰がヒョロガキや?」
「お前しかいねぇだろう”もやし”が!」
ふふふ......落ち着け俺。今はユカを守ることが最優先だ。
「とにかく、俺の彼女に手を出すんじゃない」
「すまんが可愛い女を目の前にして手を出さないわけにはいかねぇな」
はぁ。一筋縄じゃいかねぇか。
「ね、ねぇユウキ。相手しなくても良いよ?逃げよう?私のことは良いから......」
うん。ユカその手もあるな。だがしかし!
「ごめんユカ。彼女一人守れない様じゃあ男の名が廃る。逃げるのは嫌だ」
その言葉にユカは呆れた様な表情をした後、少し後ろに下がった。
もうどっちが守られてんだか......ありがとな。
「ほぅ。おいお前。さっきヒョロガキと言ったが、根性はあるみてぇだな。名前は?」
「これから殴り合うかもしれない奴に名前をか?俺の名前はユウキだ。お前は?」
「俺はヤガイ。さぁその女を賭けて勝負だ」
「残念。俺は賭けてない。ユカは俺のだ」
そう何があっても渡すわけにはいかない。
「じゃあ俺は奪う側だな」
「長ったらしいな。来んなら来いやヤガイ」
「へっ。あぁ今行ってやるよ!!」
俺が挑発するとヤガイが走り込んできた。
飛んできた拳を避けたらあることに気がついた。
…...なんか遅くね?
おそらくスキルか何かのおかげだろう。
だがこれなら勝てる!!
「遅いぞ」
殴ってきたヤガイが体勢を立て直す前に横に回り込み、腹に膝蹴りを入れた。
「カハッ!?」
そのままヤガイは倒れ込んだ。
俺はドヤ顔で言った。
「言ったろ?彼女のためなら俺は負けない」
決まったあああああああああ!!カッコよく行ったあああああ!!
「ハハッ。ゴホッゴホッ。負けだ負け。お前はつえぇよユウキ」
「あんがと」
俺はヤガイに手を伸ばた。
その手をガシッと掴み、立ち上がった後俺と握手を交わした。
「なにか困ったら頼ってくれ。お前はもうダチだ。よろしくな」
「あぁ。そうだな」
俺たちが熱い友情を交わしていると、ほったらかしにされたユカが割り込んできた。
「ちょっと。私を置いておかないで」
「あ、すまんすまん」
ユカは俺が謝った後、ほんのり顔を赤くして言った。
「でも、カッコ良かったよ。守ってくれてありがとう」
「......おう」
な、なんだよ。そう言われると照れるじゃねぇか。
「......ユカは俺のだ」
ボソリ。とユカがカッコよく言った。
嗚呼......思い返すと......
「恥ずかしいいいいいいいいいいい!!!!」
俺は頭を抱えて恥ずかしさを紛らわすために叫んだ。
そんな俺にヤガイが一言。
「カッコ良かったぞ。あれは惚れる」
追い討ち。
「うわあああああああああああああ!!!!」
俺はそのまま近くの机に突っ伏した。