書いて描く両刀使い。
小説家になろうとエブリスタを主に活動。
ダンジョンを生み出し、人を喰らって糧にする種族──魔人。
その頂点に君臨する魔王と呼ばれる6人の少女達。
その1人である【黒骨の魔王】の討伐に乗り出した、冒険者筆頭の1人【白の勇者】ディアス。
だが激闘の末にディアスは敗北。
死を目前にしたディアスに、魔王である少女は嬉々としてこう言った。
「私ね、いいこと考えたの。お兄ちゃんの事、私と同じ魔王にしてあげる────」
『魔人堕ち』となったディアスは正体を隠し、冒険者として培った力と望まずして手に入れた忌むべき魔人の力『魔宮』を駆使して旅を続け、再び魔王討伐に乗り出すための力を蓄えていた。
彼が旅するのは大地の半分をダンジョンに飲み込まれた世界。
人類は魔人の展開した魔宮から様々な力を持ち帰り、魔人に対抗すると共に発展を遂げていた。
ディアスは冒険者に紛れて依頼をこなし、今や同族となった魔人を討って。
だが旅の途中でディアスは正体不明の魔物と交戦。
冒険者筆頭である他の勇者達にもその存在が知られて狙われるように。
魔人に対抗するために残された国家全てを統合したギルド機構。
その裏で暗躍する者達。
そしてギルド中枢に巣食う魔人の思惑。
『始まりの迷宮』と『原初の魔物』へと至る道を、それぞれの悲願のために人と魔人とが奪い合う。
そして明かされる星の使者と6人の魔王の目的。
迫り来る終焉。
いつしかディアスは世界全てを巻き込む、逃れ得ない戦いへとその身を投じる事になる。
※小説家になろうからの転載になります。
2021-01-31 21:42:21作成
人生初のラブレター。
高校生活半ばにして訪れる輝かしい青春の幕開け。
期待に胸を膨らませ、約束の校舎裏へと駆け抜けて。
校舎の裏には1人の少女。
真っ先に確認した胸元にはメロンのような膨らみが2つ。
胸は合格。
120点満点。
続けてそのご尊顔を拝見しようと。
だがそれより早く。
訪れたのは空の裂け目から降り注ぐ黒い雷。
全身を焼く激痛。
そして意識が途切れるその間際。
「あ、いっけね」
なんて間の抜けた声が聞こえた。
そして俺は気付けば空の上。
六畳一間のちゃぶ台越しに、神様代行を名乗る元転生者イシガミとご対面。
半ば強引に異世界転生を強いられ、転生時のイシガミと同等のチート能力を与えられていざ異世界へ。
俺が降り立った先で出会ったのは貧乳な事以外完璧な美少女。
そしてなぜか彼女は俺に気がある様子……?
そして案の定チート能力のお陰で魔物も野盗も腐った貴族様も敵じゃない。
最初に出会った美少女以外にも、もふもふとかころころとか可愛い同行者も増えていって。
でもそんな俺にも不満が1つ。
俺の名前『木崎 俊則(キサキ トシノリ)』を勝手に略して命名キノリ?!
そんな名前、気乗りしないわ!?
気乗りしないキノリの異世界ライフここに開幕!
2021-02-17 06:33:27作成
西暦2000年。
オレ達の生きる現代社会と、通称ファンタジアと呼称される非現実的な隔離世界が交わった。
伝説や伝承なんかに出てくる天使や悪魔、竜や鬼や妖怪エトセトラなんてのは、そこの住人だったのだ。
そして世界が交わって20年。
交流が深まったオレ達の世界とファンタジアとでルールが設けられた。
それによって面倒な手続きは山積みだが、それでもお互いの世界を行き来できるまでになっていた。
異世界異文化交流が活発になり、今年度からオレの高校はファンタジアからの留学生を受け入れる特別指定学校の1つに。
そしてその最初の留学生が、まさかのオレのクラスにやってくる。
やってきたのは竜族の女の子──ガウ。
ガウは水色の髪をツインテールに縛り、その額には左右に白い小さな角。
うちの制服のスカートの下からは大きな尻尾が伸びていた。
初めて生で見るファンタジアの住人に最初は学校中の生徒が興味津々だったが、ガウは日本語が喋れない。
文化の違いからか一向にクラスに馴染めず、彼女は孤立していく。
そんなある日。
オレはガウが不良の先輩達に絡まれているのを、見てしまう────
これはオレとガウの、限られた一年間の交流の物語。
2021-02-24 13:13:07作成